2014年11月27日木曜日

東北キャラバン8(浄土編)


一週間におよぶ東北キャラバンのいよいよ最終回です。
雪が降らなければ、大間、せめて青森市、、、と思っていたのですが、ここは無理しても仕方がありません。安全を考えて太平洋側に雪雲を避けながら帰ることにしました。


せっかく太平洋側から帰るので、浄土ヶ浜に立ち寄ります。

震災のとき瓦礫で埋め尽くされてしまった浜を綺麗に清掃し観光業が営めるまでに復旧し、復興のシンボルになっています。しかし、やはりここは被災地、P3付近は仮設住宅となっており、住民の方のご苦労がうかがわれます。我々にできることは、こうした観光地を訪ね、多少でも経済が回るようにすることかも知れませんね。

ということで、早速観光に行きましょう。
どうです!とても綺麗な海ですよねぇ(^^)/
こんな美しい海は見たことがありません。
特に浄土ヶ浜の周辺の流紋岩は石英を70%以上含みとても綺麗な白色をしています。
この白い石が削られ浜を形成しているので、海底も白く輝き、とても美しい景色を作っているのです。

今回、船については運に恵まれているさあら家。
浄土ヶ浜周遊の観光船もさあら同伴で乗ることができました。
ここの観光船ではウミネコの餌付けも名物になっています。
ウミネコパンという、昆布とイカの粉末を配合したウミネコ用のパンが船上で売られています。
このパンは人間が食べても大丈夫とのこと。

でもさあら家は写真を撮るのが忙しかったので、パンは買わずに他のお客さんの投げるパンに寄ってくるウミネコをパシャリ(^^)/
ウミネコも目が良いので、持っていない人には近づいてこないんですよ。
カメラ目線をくれたのは、羽がまだ白くなっていない子供のウミネコ。かわいいですね 〜。

浄土ヶ浜の外周を周って奇岩や美しい湾を見てまわりましたが、その一角にはまだ防波堤の工事が行われているところも。

今度は浄土ヶ浜を内側から見てみたくなりました。
そこで観光船を下船後、サッパ船という小型の和船に乗り換えてもう一度海に出ます。
ここが良く観光ガイドに登場する「奥浄土ヶ浜」

奥浄土ヶ浜から湾を一つ南に行ったところに「八戸穴」という洞窟があります。

イザ、突入!

なんという事でしょう!
海底の白い石に反射した光が綺麗な海水を透かして青く輝いています。
そう、ここは日本の青の洞窟。こんな綺麗な青色が見れるんですねぇ。
洞窟が東向きに開口しているので、光がより強く差し込む午前中がベストだそうですが、さあら家が訪れた15時でもこれだけ綺麗な景色が見られるんですよ。
もちろん、さあらも一緒に記念撮影(^^)/
ちなみに乗せていただいた船は、JRのCMで吉永小百合さんが乗られた船とのこと。しかも震災で一度は沖に流され、後に奇跡的に回収された記念すべき船だそうです。だから何かあるという訳ではありませんが、なんだか嬉しいですね。

ウマウマー慰霊ー雪中と旅をして来ましたが、最後は浄土で綺麗に終わることができました。長々とお付合いいただきありがとうございました。

この後、那須高原SAで一泊し家路につきました。



ーーーーーーー エピローグ ーーーーーーー

那須高原SAで目を覚まし、そろそろ出発しようかという頃。
マリンママさんから電話(・o・)
「もしも〜し、今から那須に行くのだけれど、近くに居るなら合流しましょうか?」と嬉しいお誘い。そしてなんて魅力的。
お昼でも食べて帰っちゃおうかな、と思ったのですが、それをしてしまうと帰る時間が遅くなり仕事に響きそう。ここは意思を強く持って、やはり帰路につくことにしました。
マリンママさん最後までありがとうございました。

道中お昼ごはんは、寄居PAに立ち寄りました。
ここは「星の王子様」をテーマにしていることで有名ですね。

クリスマスの飾り付けがされていました。
「星の王子様」をテーマにしているにしているだけあって、あちらこちらに絵やセリフが書かれています。
こちらのPAのショップにある什器には、なんとさあらのお友達の工房我巣里さんの作品。
それを見たかったのも立ち寄った理由です。店内なので写真は撮りませんでしたが、星の王子様の雰囲気とアンティークな什器がピッタリあっていて良い雰囲気のお店になっていましたよ。
この物体はなに?
窓の中には、物体というか飛行機が飾ってありました。
そういえばサン=テグジュペリはパイロットでしたね。
もちろん、バラも咲いています。

本当に大切な物は目に見えない、、、そして意外と身近にあるものですよね。
さあ、お家に帰りましょう(^^)/



2014年11月26日水曜日

東北キャラバン7(雪中行軍編)


奥入瀬渓流ホテルの2日目。

6時にさあらに起こしてもらい、早速朝食へ。
朝からしっかり頂きました。

 昨日の雪も止み、素敵な雪景色が期待できそうなので、急いで出発です。

さあらもお散歩したいでしょう?
えっ?そうなの?
急に寒くなったからビックリしたかな?
じゃぁ、これでどうだ!
さあらママのストールに包まって、前抱っこで奥入瀬渓流を散策することにしました。
大分溶け始めてしまいましたが、雪が積もってシンと静かな佇まいの渓流。
紅葉も良いですが、観光客の居ない静かな雰囲気を独り占め(^^)/
最近は上高地も犬連れで行きにくくなってしまいましたので、このような自然美に触れるのは久しぶりです。
 「奥に入るほど瀬が多くなる」から「奥入瀬」という地名がついたという説があるとおり、十和田湖方向に川を溯るほどに、ダイナミックな流れを見ることができます。

奥入瀬渓流には幾つかの滝がありますが、本流にかかる唯一の滝が「銚子大滝」。
そして、瀬はだんだん激しくなり、、、
十和田湖に至ります。
昨日も十和田湖に行きましたが、今日は船に乗ってみましょう。
雪にもかかわらず団体さんが来ていましたが、さあら家が乗ったのはこれとは別の便。
なんと、偶然団体さんと団体さんの間の便でさあら家だけの貸切(^^)/
こんな事ってあるんですねぇ。
船上から見た「乙女の像」。
望遠ではないのでちょっと見えづらいかな。
(望遠レンズはロック機構が旅行初日に壊れました;なので、MAX35mm涙;)

 十和田湖の西湖から出発して、正面に御倉半島を望む中湖に進みます。
写真のぷっくりした半島が御倉山です。

中湖の湾内まで来ました。
正面の赤いところは紅葉ではなく、赤い地層だそうです。
このあたりが十和田湖最深部で326.8m、日本で3番目に深いとのこと。
船内で観光案内をしてくださるのですが、さあら家のためだけに運行していただいているようで(そのものかぁ)申し訳ない(汗;)。

お昼も大分過ぎてしまいましたが、ようやくホテルに帰ってきました。
十和田湖あたりでお昼ご飯にしてもよかったのですが、さあらを車で待たせるよりもホテルの部屋で待たせる方が快適だろうということで、ホテルで昼食をいただくことに。
夕飯も近いので、東館のラウンジでオヤツ半分でさあらママとシェアしながら軽く食事をしました。


東館の1Fには十和田市現代美術館のArts Cube プロジェクトの展示コーナーが設けられていました。
現代アートは難しくてよく分かりませんが(難しく考えるからいけないのかな)、随所にこういう非日常の空間があるというのは、リゾートでは大事ですね。

さあらの遊び相手をさあらママと交代でしながら、リンゴがゴロゴロ投入されている露天風呂で汗を流していると、もう夕食の時間。2泊目なので今度は東館でビュッフェにしました。
ホテルに泊まっていると食っちゃ寝になっていけませんねぇ。
さあらも「連れて行け〜」と無言の主張をしていますが、ビュッフェにはさあらは連れていけないんだなぁ。それも今日まで。体も心も休まりましたので、いよいよ帰路につきます。もう1日お付き合いを(^^)/


2014年11月24日月曜日

東北キャラバン6(雪中行軍編)


長野県北部で震度6弱の地震がありました。
被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
幸いさあら家は距離が離れいるので震度3程度。なんの影響も出ておりません。
ご心配頂きありがとうございました。

さて、東北キャラバン、まだまだ続きますよ〜。
陸前高田を後にして、その日の夜は遠野にある「コテージランドかしわぎ」さんの駐車場泊。こちらはくるま旅クラブに入会していると、1泊1000円/台で利用できます。道の駅やSAでもいいのですが、トラックのエンジン音などで落ちついて寝られないこともしばしば。その点こうしたRVパークなどは入場が制限されるので、静かに寝ることができます。
 実は静かすぎてすこし怖かった(汗;)という部分も、、、。その後立ち寄ったレストランで、さあらを車において来たにもかかわらず「3名様ですね」とお店の人に言われてゾッとしたりしたんです;;。遠野ですしね〜。

さて、そんなこんなで、この日は一気に十和田湖を目指します。

途中、岩手山SAで昼食をとりつつ辿り着いた十和田湖は、、、。

なんと,,

雪だった,,,,(涙;)しかも横なぐり,,,

「天は我らを見放した」と思わず「八甲田山死の彷徨」を思い出させる景色です。

それでも高村光太郎、最後の作品「乙女の像」は見ておかなくちゃね。
この像は福島県産の黒御影石*1)を使い、智恵子抄で知られる智恵子夫人をモデルに作成されたそうですよ。(*1:像の本体はブロンズ製、土台は黒御影ですが岩手産という話もあるそうです)
ガタガタ震えているさあらの様子を見る限り、ゆっくり写真を撮っている場合ではないようです。

乙女の像から風を避けてすこし森の方に入ると、十和田神社があります。
はい、次!

この過酷な環境で車中泊というのも折角の観光が寂しいので(私は過酷なキャンプが好きなのですが、、、)、贅沢をしてホテルなんぞに泊まってしまいます。奥入瀬渓流ホテルさんにお世話になります。

 東北で犬と泊まれる施設を探すのはなかなか大変ですが、こちらは1室のみワンコOKとなっています。
シーズンオフということもあり駐車場の車は少なめ。さあらの動く家はなんと「エントランスの屋根の下に置いていいですよ」と案内されました。雪降ろしを心配してくださったのでしょう。実はこちらは西館のエントランス。メインは東館なので東館の方は観光バスが続々出入りしていました。
 参考までにワンコ可の部屋は西館です。ワンコは部屋以外ではバックイン要で西館のみ利用できます。なのでチェックインの時は東館のドアマンの人に犬連れの旨を告げると、係りの人が西館のエントランスまでチェクインのために来てくれます。なお東館と西館は渡り廊下で繋がっています。

こちらは東館ロビー。 
岡本太郎作の巨大暖炉!爆発もしていないし(笑)、この作品一番好きかも〜。

西館ロビーにも姉妹作のように対になる暖炉があります。
こちらは結婚式の準備のため模様替え中。 

係りの人に案内していただきお部屋へ。

結構広い部屋でびっくり!
床にはタイルカーペットが敷いてあり、さあらも走りやすそう(^^)/

 と思ったら、犬走りし始めました(笑;)

 よほど嬉しかったのでしょう、軽く飛んでいます。

 部屋には、ケージ、トイレ、トイレシーツ、食器、コロコロ、消臭スプレーなど必要なものは全て完備。
先ほどから《係りの人》と紹介している方は、若い美人の女性。この日夕食のサーブもしてくださったり、ほとんどバトラー的な働き様でした。とても気が利く方だったので、もしかして犬を飼ってらっしゃいます?とお伺いしたら、ご自宅で柴コーギーMIXとチワワを飼っていらっしゃるとのこと。道理で犬の扱いも慣れたものです。とても親身に対応していただきました。ありがとうございました。

 窓からは渓流が眺められる素晴らしいお部屋です。

さて、ひと心地ついたところで大浴場の温泉で汗を(雪を?)流し、夕飯までノンビリ過ごします。
夕食は和食レストランを予約。こちらは個室がつかえるのがポイント。
なぜ個室かというとワンコを連れて行けるから(^^)/
まぁさあらは数時間のお留守番は寝て過ごせるので大丈夫なのですが、初めての環境で不安だろうということで、同伴できるところを選びました。(ちなみに10月までは、朝食もテラス席利用でワンコ同伴可のチョイスもできます)

お品書きは、、 
こんな感じですが、想像不能なので出てくるお料理を楽しみに待ちます。
 
メインの料理は4つほどの選択肢がありますが、私は「石焼き牛の食べ比べ」、さあらママは「地酒でしゃぶしゃぶ」にしました。どちらも初めて食べるA5ランクのお肉のおいしさに感嘆。

さあらは、何ももらえないと察して、いい子に付き合ってくれました。
最後に係りのお姉さんに、クシャクシャに撫でてもらって「ヘソ天」(^^)/
さあらもこちらの宿が気に入ったようです。